スカリゲル,J.J.(読み)すかりげる

世界大百科事典(旧版)内のスカリゲル,J.J.の言及

【スカリゲル】より

…フランスの古典学者親子のラテン名。フランス名はスカリジェール。ベローナの君主デラ・スカラの家系に連なると信じてこう名のっていた。父ユリウス・カエサルJulius Caesar Scaliger(1484‐1558)はイタリア生れで,前半生は傭兵としてイタリア各地をわたり歩き,1526年南フランスのアジャンに定住して医師となった。そのかたわら,31年エラスムスを非難しキケロの全面的模倣を主唱するラテン語文体論の小冊子を発表して文名をあげ,《詩論》(1561)では,ギリシア・ラテン語の全韻文作品を対象として,一貫した原則に基づいた文学史と文学論を確立しようと試みた。…

【悲喜劇】より

…最初にこのいい方を使ったのは,古代ローマの劇作家プラウトゥスで,自作の《アンフィトルオ》の第50行から63行にかけて,古代ギリシア演劇以来伝統的に悲劇の主人公に定められている神々や王侯と,喜劇の主人公に定められた奴隷とがともにあらわれるため,粗野な喜劇と崇高な悲劇との混淆型が生まれると述べている。この場合は悲劇と喜劇とを主人公の身分で分ける定義から出発しているが,ルネサンス期の学者J.J.スカリゲルらは,幸福な結末に終わる悲劇を悲喜劇と定義した。17世紀のフランス古典劇でも,主人公の死に終わらぬP.コルネイユの《ル・シッド》などがそう呼ばれた。…

※「スカリゲル,J.J.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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