世界大百科事典(旧版)内のスタイニッツ,E.の言及
【代数学】より
…そのようにしてできたガロアの理論は,一つの方程式の根全体で生成された体と,その自己同型のなす群とを考えることになり,置換群に発展し,やがて抽象的な群の定義がなされ,それは合同変換群など幾何学的な群を考えることにもつながって発展した。また,ガロアの理論で芽生えた体の概念は,E.スタイニッツの抽象的体論(1910)に至って抽象代数学の重要な分野となった。他方,一つの代数数体の中の代数的整数全体がもつ乗法と加法という二つの演算を抽象化して環の概念が生まれた。…
※「スタイニッツ,E.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」