世界大百科事典(旧版)内のスババーバプラティバンダの言及
【ダルマキールティ】より
…彼の思想は論理学,認識論,言語哲学の3部門にわたっている。論理学において,彼は理由→帰結という論理的必然関係を,理由が帰結から生じる場合(煙→火)と,理由が帰結を本質とする場合(桜→木)との2類型に分け,かつその関係の根拠をスババーバプラティバンダ(属性の限定あるいは本質との結合)という唯一の原理に帰した。認識論においては,認識される内容は認識主観の上に現れた形象であるとする唯識説に形象真実と形象虚偽の2説あることを明かし,かつそれらをも否定する中観の立場をも示した。…
※「スババーバプラティバンダ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」