世界大百科事典(旧版)内のスパイス・ルートの言及
【香料】より
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【香料の歴史】
東西両洋を結んだ陸の大道シルクロードは,広く知られている。これに対しインド洋を中心に東西を結んだ海上のルートでは,17世紀前半以前の時代に熱帯アジア諸地域産の香料(スパイス)が中心となっていたから,スパイス・ルートということができよう。例えば16~17世紀のヨーロッパ人の東洋進出の目的は,インド,スマトラ,ジャワの胡椒,スリランカの肉桂(につけい),モルッカ諸島とバンダ諸島の丁子(ちようじ)(製品としての香料が丁香である),肉荳蔲(にくずく)であった。…
※「スパイス・ルート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」