世界大百科事典(旧版)内のスピノダル分解型析出の言及
【析出硬化】より
…固体の内部において,組成・構造の異なる新しい相を生じることを析出と呼ぶが,この新相(析出相)の形成によって合金が硬化する現象が析出硬化である。硬化とは材料の硬度が増加することであり,材料内部に存在する転移を動きにくくすることで達成される。つまり転移の運動を妨害するのに適した大きさに析出が起こると硬化が生ずる。析出硬化現象を生じる合金系の平衡状態図(状態図)上での特徴は,溶質原子の溶解度が高温では大であり,低温では著しく小となることにある。…
※「スピノダル分解型析出」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」