スフェテス(読み)すふぇてす

世界大百科事典(旧版)内のスフェテスの言及

【カルタゴ】より

…カルタゴは他のフェニキア・ポエニ系都市に対してローマの市民権付与政策のような支配層の外延的拡充策をとらなかったし,国内では厳格な寡頭政を墨守して中・下層市民の進出を阻んだ。最高政務官は毎年門閥から選出される2人のスフェテスsuffetes,軍事指揮官は別途選ばれる将軍であったが,実権を握るのは数百名の門閥から成る元老組織,104人から成る裁判委員会であり,独裁者出現の芽は厳しく摘みとられた。民会(市民総会)は有名無実であり,市民の従軍はまれで,イベリア人,バレアレス人等,西地中海諸住民からの傭兵,従属リビア人からの徴兵,ヌミディアマウレタニアのベルベル人首長からの援軍が軍隊の中核をなした。…

※「スフェテス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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