世界大百科事典(旧版)内のスペイン地方連合の言及
【アナーキズム】より
…旧体制のエリートや都市ブルジョアの支援を受け,54年と68年の革命後樹立された軍人政権は,革命に参加した労働者と農民の要求を無視し,さらに教会が政府との関係を1857年に修復すると,特に南部農民は教会への信頼感を失っていった。 こうした状況下に,68年10月,バクーニンの使者が訪れ,これを契機に労働者・農民による初めての全国組織である第一インターナショナル・スペイン支部〈スペイン地方連合〉が70年6月に結成された。加盟者数は72年12月で2万2900人。…
【サンディカリスム】より
…最も重要なものはスペインにおけるものである。19世紀後半,バクーニンの影響を色濃く受けた第一インターナショナル・スペイン支部〈スペイン地方連合〉は,政治権力の掌握を目ざすマルクス派を除名し,権力の破壊をスローガンとするアナーキズムの砦となった。しかし20世紀初頭まで,〈地方連合〉の活動はテロリズム的活動に終わった。…
【スペイン】より
…その契機となったのは,68年以降の第一インターナショナルとの接触であった。カタルニャ地方を中心にアナーキズムの宣伝・組織活動が行われ,70年6月にバルセロナに第一インター・スペイン支部〈スペイン地方連合〉が創設された。しかし,71年12月,第一インターナショナル内のマルクス派とバクーニン派の対立が地方連合に飛火した。…
※「スペイン地方連合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」