世界大百科事典(旧版)内の《スペイン序曲》の言及
【グリンカ】より
…48年に作曲された管弦楽曲《カマリンスカヤ》では,二つの対照的なロシア民謡を主題として,ドイツ的な主題労作の方法ではなく,華麗な管弦楽法による変奏的な展開をおもな方法とするロシア的なソナタ形式の書法を確立し,チャイコフスキーやA.P.ボロジンをはじめとするロシア交響楽の基礎を置いた。スペイン旅行に取材した管弦楽曲《スペイン序曲》第1番(1845),第2番(1851)や,数多くの歌曲も重要である。56年,ロシアの宗教音楽を改革するために,パレストリーナ様式の対位法を学ぶべくベルリンへ行ったが,そこでかぜのために急死した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」