世界大百科事典(旧版)内の《スペイン系ブラバント人》の言及
【ブレーデロー】より
…多情多感で再三の恋愛にやぶれ,33歳の若さで没したが,17世紀オランダ文壇の異才として不滅の名を残した。27歳のころから《牝牛》(1612),《粉屋》(1613)などの笑劇を書き,ついで喜劇《ムーア人》(1615),スペインの〈悪者小説〉からモティーフを得て,同時代の商業都市アムステルダムの庶民生活の断面を鮮やかに描いた傑作《スペイン系ブラバント人》(1617)を書いて喜劇作家として名声を得た。初期の滑稽詩や恋愛詩,宗教詩は,死後《G.A.ブレーデローの大歌集》(1622)におさめられた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」