世界大百科事典(旧版)内の《スペイン美学思潮史》の言及
【メネンデス・イ・ペラヨ】より
…彼は祖国の偉大な姿を黄金世紀(16世紀中葉~17世紀中葉)の伝統の中に求めたが,そこにとどまることなくスペイン的なものとヨーロッパ的なもの,カトリック思想と人文主義的思想,そして伝統的なものと現代的なものを調和的に統合することを目ざした。ヨーロッパの美学史を視野におさめつつ,スペインの文学・美術史を見直した《スペイン美学思潮史》(1882‐91)が代表作であるが,ほかに《スペイン異端史》(1880),《小説起源論》(1905‐10),《ローペ・デ・ベガの戯曲の研究》(1890‐1912)などが重要である。【本田 誠二】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」