世界大百科事典(旧版)内のスペンサー,W.B.の言及
【人類学】より
…一方,未開人をノアの箱舟の伝説と結びつけるような考え方は薄れたが,彼らは文明人がはるか昔に経過した石器時代の段階にとどまったものだとする素朴な進化論的な見方が普及した。J.J.バッハオーフェン,E.B.タイラー,W.B.スペンサー,L.H.モーガンらに代表される文化理論は一線的進化論と呼ぶべきもので,世界のあらゆる民族はヨーロッパ文明を頂点とする進化的発展段階のどこかに位置づけられるとした。しかし旅行者,植民者,宣教師によって未開民族に関する知識が蓄積されるに従って,文化要素は段階的に発明されて進歩するというような単純なものではなく,他の民族から伝播することが多いことが明らかになり,伝播論が流行した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」