スミス,G.E.(読み)すみす

世界大百科事典(旧版)内のスミス,G.E.の言及

【伝播】より

…民族学の歴史においては,19世紀後半における進化主義への批判として,20世紀初頭には伝播主義が盛んとなった。これにはさまざまな学派があり,その極端なものとしては,古代エジプトに世界の文明の唯一の源泉があり,ここから太陽巨石文化が世界中に広がっていったとするイギリスのスミスGrafton Elliot SmithやペリーWilliam James Perryの説がある(ヘリオセントリズムHeliocentrism)。ドイツやオーストリアのいわゆる文化圏説もしばしば伝播主義と呼ばれる。…

【ミイラ(木乃伊)】より

死体現象【小嶋 亨】
[世界のミイラ]
 死体保存の方法としてのミイラ作りは赤道を取り巻く形で世界中に広く分布している。かつてエリオット・スミスG.Elliot Smithは《初期文化の移動Migrations of Early Culture》(1915)のなかですべてのミイラ作りは古代エジプトから伝播したものだとする説を発表したが,現在これを支持するものはいない。確かにエジプトでは第1王朝の初期からミイラ作りが行われ,彼らの文明の特徴ともいえる死の宗教文化の形成の主要な一角を担ってきたが,新大陸にまで及ぶミイラの分布を一元的に説明することは不可能である。…

※「スミス,G.E.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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