スミッソン,H.(読み)すみっそん

世界大百科事典(旧版)内のスミッソン,H.の言及

【幻想交響曲】より

…〈ある芸術家の生活のエピソード〉という副題をもち,五つの楽章のそれぞれに〈夢,情熱〉〈舞踏会〉〈野辺の風景〉〈断頭台への行進〉〈魔女の宴の夢――魔女のロンド〉のタイトルが与えられている。恋人を殺した罪で処刑された男(芸術家)が自分の葬式に集まった魔女たちの踊りを眺める――この奇怪な幻想は,彼の,片恋(女優ハリエット・スミッソンへの)の苦悩から生まれたといわれる。マーラーやR.シュトラウスの作品に代表されるように,19世紀後半には標題音楽的な,あるいはテキストを伴った交響曲の作曲が定着するが,ベルリオーズのこの作品は時代を先取りしたきわめて大胆な試みであった。…

【ベルリオーズ】より

…28年にローマ賞の2等賞,さらに30年にはローマ大賞を受け,同年彼の初期の傑作である《幻想交響曲》を発表した。イタリア留学(1831‐32)から戻ると,彼はイギリス人の女優ハリエット・スミッソン(ベルリオーズがシェークスピア劇と出会ったときオフィーリアを演じていた)と結婚し,ひとり息子ルイが誕生した。34年のビオラ独奏付交響曲《イタリアのハロルド》は成功したが,彼の生活を支えたのは1830年以来始めた《デバ》紙などにおける批評活動で,彼は音楽批評においても第一級の仕事を残した。…

※「スミッソン,H.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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