世界大百科事典(旧版)内のスワンガンツカテーテルの言及
【心臓カテーテル法】より
…ほとんどのカテーテルは中空であり,それを通じて血圧を測定したり,血液を採取したり,造影剤や薬剤を注入したりすることが可能である。特殊なカテーテルとして,カテーテルの先端に直径約7mmのバルーンがついているもの(バルーンカテーテル)があり,右心房内でふくらませて血流に乗せて肺動脈内に挿入するもの,また熱希釈法を応用して心拍出量を測定できるサーミスターのついているもの(スワンガンツカテーテル)などがある。心臓の電気生理的な現象を記録する目的でつくられた多電極カテーテル,心筋バイオプシーを目的とした心筋生検用カテーテル,さらにミニチュア化した血圧・血流速度測定器がカテーテルの先端に装着されたものなどが臨床的に使用されている。…
【熱希釈法】より
…本法には,冷水注入穴と温度変化を測定する半導体サーミスターを同時に取りつけた心臓血管カテーテルを用いる。現在おもに用いられるのは心拍出量測定用のスワンガンツカテーテルと,局所静脈血流量測定用のウェブスターカテーテルである。前者は,注入穴を右心房におき,サーミスターを肺動脈内に位置させるように血流に沿ってカテーテルを操作し,5~10mlの0℃,5%ブドウ糖液を急速に1回注入する。…
※「スワンガンツカテーテル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」