世界大百科事典(旧版)内のセッケン浮選の言及
【浮遊選鉱】より
…ジチオリン酸塩はエロフロートAerofloat(アメリカン・シアナミド社)の商品名で広く知られ,金や銀を含む硫化鉱物の浮選などに使われている。カルボン酸による浮選は,この捕収剤が陽イオンとともにセッケンを作ることから,セッケン浮選soap flotationとも呼ばれている。セッケン浮選は銅,鉛,亜鉛などの炭酸塩鉱物の浮選,スズ,マンガン,鉄,チタンなどの酸化鉱物の浮選,鉄マンガン重石(Fe,Mn)WO4,灰重石CaWO4のようなタングステン鉱物の浮選をはじめリン灰石Ca5(F,Cl)(PO4)3,蛍石CaF2,重晶石BaSO4,セッコウCaSO4,方解石CaCO3など,広範囲の非硫化金属鉱物および非金属鉱物に利用されているが,選択性が低い。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」