セルフィースティック(読み)せるふぃーすてぃっく

デジタル大辞泉 「セルフィースティック」の意味・読み・例文・類語

セルフィー‐スティック(selfie stick)

セルカ棒

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「セルフィースティック」の解説

セルフィースティック

スマートフォンやデジタルカメラで自分を撮影する際に、それらの機器先端に取り付けて使用する棒(スティック)。セルフィー棒、セルカ棒、自撮り棒などと呼ばれることもある。
観光地などで自分自身を撮影しようと、カメラを持った手をできるだけ伸ばし、自分の方へカメラを向けてシャッターを押しても、自分の姿が大きくなってしまい、背景がほとんど写らないことが多い。三脚などにカメラを載せ、カメラのセルフタイマーを使用して自分自身を撮影する方法もあるが、三脚のセッティングが面倒だったり、立ち位置がずれてうまく写らなかったりすることもある。このような際に、セルフィースティックが有効活用されている。
セルフィースティックは2012年頃から海外で広まり、14年には、日本国内においても流行の兆しがある。14年12月現在、国内外を問わず、各種メーカーから様々なセルフィースティックが販売されている。ほとんどのセルフィースティックは伸縮可能で、100センチ程度伸ばすことができ、また、スマートフォンを固定するためのフォルダーを搭載している。デジカメやスマートフォン本体が持つセルフタイマー機能を使って撮影するタイプのものが多いが、最近では、Bluetoothによる通信で、スティックのグリップ部分にあるボタンやリモコンを使ってシャッターを押すタイプのものが増えている。
しかし、Bluetoothのような無線通信機器については、定められた認証を取得しなければ利用できない国が多い。14年11月、韓国では、適合認証を受けていないセルフィースティックを販売すると、最高で約320万円の罰金、または3年以下の懲役刑を科すと発表された。日本でも、電波法で定めている無線機であることを証明する技適(ぎてき)マークが付いているセルフィースティックでなければ、販売者はもちろんのこと、利用者も電波法違反となり、100万円以下の罰金、または、1年以下の懲役刑となる恐れがある。

(横田一輝 ICTディレクター/2014年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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