ゼータ電位(読み)ぜーたでんい

世界大百科事典(旧版)内のゼータ電位の言及

【コロイド】より

…系全体としては電気的中性が保たれるので,粒子界面の周辺には粒子電荷と反対符号のイオンがとりまき界面電気二重層をつくる。界面電気二重層のために,電気泳動,電気浸透,流動電位,沈降電位などの界面電気現象を示すが,これらの挙動を支配するのは粒子界面の真電荷ではなく,粒子と媒質の相対運動が生じるすべり面の電位であり,これをゼータ(ζ)電位または界面動電位という。電気二重層をもつ二つの粒子が接近すると,粒子間に働く普遍的な力であるファン・デル・ワールス力のほかに,電気二重層間の相互作用による静電的な反発力が働き,この2種の力のかね合いによって粒子間に働く力がきまる。…

【電気泳動】より

…液体中に分散された固体粒子や油粒子は帯電しているので,電界を与えられると移動する。この現象を電気泳動という。粒子はその帯電電荷に応じて陰極または陽極に移動し,また粒子の大きさや形状によって泳動速度(移動度)も異なるので,これを利用して精製・分離や分析を行うことができる。以下に応用例を述べる。(1)精製への応用 粘土粒子は水中で負に帯電するので,電気泳動により陽極に集めて精製できる。顔料,カーボランダム,ステアタイト(滑石の一種)などの精製も試みられている。…

※「ゼータ電位」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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