世界大百科事典(旧版)内のそえ歌の言及
【風】より
…中国の《詩経》にいう六義(りくぎ)(風,賦,比,興,雅,頌)の〈風〉は,〈雅〉〈頌〉とともに内容上の分類を示し,国風(くにぶり)ともいわれ,諸国の風俗・習慣をうたった民謡をいう。日本では古く《古今和歌集》に中国の六義にならった和歌の六義ということが説かれ,連歌でも物によそえて言う〈そえ歌〉のことを〈風〉といった。また,これとは別にある種の様式,方法,風采,風習,風潮などを意味する言葉としても用いられ,これが六義の〈風〉と習合したのか,芸術上の様式や流儀の意味に転じ,風体や作風の意味に用いられるようになった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」