世界大百科事典(旧版)内の《ソルフェリーノの思い出》の言及
【赤十字】より
…そしてクリミア戦争にさいしてナイチンゲールらが行った救護活動にならい,篤志家を糾合して傷兵の収容と看護につくした。このときの体験をまとめたのが著書《ソルフェリーノの思い出》(1862)である。この経験をもとにデュナンは戦時の傷病者を救護する国際運動を起こそうと決意し,63年ジュネーブ公益協会長の協力を得て赤十字創設5人委員会をつくり,スイス政府の尽力のもとに16ヵ国36代表による国際会議をジュネーブで開催することに成功した。…
【デュナン】より
…戦地ソルフェリーノで悲惨な状態にあった傷病者の収容,看護に献身する。この体験をもとに,62年《ソルフェリーノの思い出Un souvenir de Solférino》を出版し,戦場における中立的救護機関設置の必要性を各国各界に訴える。この提案に基づき,63年ジュネーブにヨーロッパ各国代表が集まり赤十字規約を決議,翌年12ヵ国間で赤十字条約が調印され,国際赤十字活動の基礎となる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」