世界大百科事典(旧版)内のソロモンの神殿の言及
【比例】より
…反比例【西村 純一】
【建築における比例】
建築家が建物を構想していくうえで,各部寸法やそれと全体との関係,すなわち比例を考えるのは,欠くことのできない過程であり,比例の決定方法は建築家にとって古くから重大な関心事であった。古代には,人々の宇宙観とかかわる数値が用いられることが多く,たとえば,旧約聖書に記されたソロモンの神殿では,2と3を組み合わせた数値によりすべての寸法が決定されていたが,これらの数は,太陽と月,あるいは天と地,当時知られていた惑星の数などと関連しているとみられる。またエジプトなどでは,建築の配置や立面の決定にあたって,こうした数値を基にした〈基準格子〉が用いられていたことも知られている。…
※「ソロモンの神殿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」