世界大百科事典(旧版)内のタイノ族の言及
【アメリカ・インディアン】より
…カリブ海の島々は,キューバ島の一部にシボネイ族,大アンティルにアラワク語系,小アンティルからベネズエラにかけてカリブ語系の諸族が住んでいた。アラワク語系では,イスパニオラ島やプエルト・リコ島タイノ族が階層分化した社会を形成し,セミという独特の石彫や,球戯場や球戯用の石彫ベルト,刻文や浮彫の土器などをもち,灌漑を用いてマニオクやトウモロコシの集約的農業を営んでいた。
[熱帯雨林地域]
アマゾン川の流域は広大な森林地帯で,焼畑農耕,狩猟,漁労などを組み合わせた生業を営む。…
【プエルト・リコ】より
…宗教はカトリック教徒が住民の8割近くを占めるとみられるが,プロテスタント各派の活動も活発である。
[歴史]
かつてこの島は先住民タイノ族によってボリケン,あるいはボリンケンと呼ばれていたが,1493年にコロンブスがこの島に上陸し,サン・フアン・バウティスタ島と命名した。その後1508年にポンセ・デ・レオンJuan Ponce de León(1460?‐1521)らによって植民が始められ,現在のサン・フアンに植民地が建設された。…
※「タイノ族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」