世界大百科事典(旧版)内のタイリクジカの言及
【シカ(鹿)】より
…角には枝が4本あり,少なくとも夏毛には胴に白い斑点があり,しりの白い部分は毛を逆立てて広げることができる。東アジアの特産で,中国,ウスリー,北海道のタイリクジカ,台湾のタイワンジカ,本州,四国,九州などのニホンジカ(イラスト),対馬のツシマジカの4種がある。中国では絶滅に近づいているが,ヨーロッパなどに野生化したものは増えつつある。…
【ニホンジカ】より
… シカ亜属(Sika)は東アジア特産の中型の優美なシカ類で,しりに広げることができる白い部分(尾鏡),後足の中足部の外側に淡色の中足腺があり,成長した角にはふつう3叉がある。台湾に角の第1枝の短いタイワンジカC.taiouanus,中国,朝鮮半島,ウスリー,北海道に耳介と四肢の長いタイリクジカC.hortulorum,対馬に角の第1枝が基部より高いところで分かれるツシマジカC.pulchellus,本州,四国,九州などにニホンジカがすむ。これらはいずれも原始的な種で,日本以外では減少しつつあり絶滅が心配されている。…
※「タイリクジカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」