タットバールターディガマスートラ(読み)たっとばーるたーでぃがますーとら

改訂新版 世界大百科事典 の解説

タットバールターディガマ・スートラ
Tattvārthādhigamasūtra

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のタットバールターディガマスートラの言及

【ウマースバーティ】より

…インド,ジャイナ教の著名な学僧。生没年は不明であるが,だいたい5,6世紀ころの人とみられる。別名ウマースバーミンUmāsvāmin。ジャイナ教教義の綱要書《タットバ・アルタ・アディガマ・スートラ(真理の意味を理解するための経)》の著者として,広くその名を知られる。本書は,その冒頭に〈正しい信仰・知識・行為が解脱(げだつ)への道である〉と述べ,全10章のなかにジャイナ教独自の認識論,宇宙論(世界観),存在論,解脱のための実践論などを順次概説して,業(カルマ)に束縛された霊魂(ジーバjīva)がいかにすれば解脱(モークシャ)を得ることができるかを説き示している。…

【ジャイナ教】より

…白衣派の聖典に対しては紀元後まもない頃より俗語マーハーラーシュトリーMāhārāṣṭrīによって《ニッジュッティNijjutti》《チュンニCuṇṇi》《バーサBhāsa》などと呼ばれる諸注釈書が著され,また同じ俗語によって叙事詩《ラーマーヤナ》の翻案《パウマチャリヤPaumacariya》(6世紀)やハリバドラHaribhadra(8世紀)の《サマラーイッチャカハーSamarāiccakahā》など説話作品も数多く生み出された。サンスクリット語で最初に書かれたのは有名なウマースバーティUmāsvātiの教理綱要書《タットバールターディガマ・スートラ》であるが,サンスクリット語の使用ものちには両派において一般化した。裸行派の著名な学匠クンダクンダKundakunda(4~5世紀)は自派の聖典用語で《ニヤマサーラNiyamasāra》など哲学書を書いた。…

※「タットバールターディガマスートラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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