世界大百科事典(旧版)内のたらしこみの言及
【日本画】より
…(6)紙の吸湿性を利用する〈ふくさがき〉。(7)反対に絵具を紙面にしみ込ませず,たまった絵具の層が溶け合った偶然の効果を待つ〈たらしこみ〉。(8)金・銀箔を画面に置く〈箔押〉。…
【琳派】より
…桃山時代後期に興り,近代まで続いた造形芸術上の流派。宗達光琳派とも呼ばれ,本阿弥光悦と俵屋宗達が創始し,尾形光琳・乾山兄弟によって発展,酒井抱一,鈴木其一(きいつ)が江戸の地に定着させた。その特質として(1)基盤としてのやまと絵の伝統,(2)豊饒な装飾性,(3)絵画を中心として書や諸工芸をも包括する総合性,(4)家系による継承ではなく私淑による断続的継承,などの点が挙げられる。 刀剣の鑑定,磨砺(まれい),浄拭を業とする上層町衆の家に生まれた光悦は,寛永三筆の一人に数えられる書家であり,陶芸や漆工の分野でもたぐいまれな作品を遺した。…
※「たらしこみ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」