世界大百科事典(旧版)内のターナー,S.の言及
【髑髏】より
…また,解剖学者ベサリウスの《人体の構造》にある,机上のどくろに触れて黙想する骸骨の絵は,シェークスピアに影響を与えて,ハムレットがどくろを手にして独白する場面の基になったとされる。さらに,《ハムレット》と同じころのS.ターナーの戯曲《復讐者の悲劇》は毒殺された恋人のどくろを使って犯人の公爵に復讐する物語で,死の象徴としてのどくろが主役である。そして,墓の彫刻や教会の絵画にどくろや骸骨を示すことをキリスト教が公認していたために,ルネサンス以後もどくろは死と人間の運命の象徴としてしだいに確立し,現代に至っている。…
※「ターナー,S.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」