世界大百科事典(旧版)内のだいくおくりの言及
【建築儀礼】より
…以上のような儀式は建築工事全体に関するもので,大工,檜皮葺(ひわだぶき),壁工などいろいろな職種の工匠が参加したが,それとは別に職種ごとの小規模な儀式もあった。江戸時代以降の庶民住宅の工事でも,棟上や茅葺き屋根の葺替え完成のときなどに村人を招いて盛大な祝宴が行われ,終了後,村人が歌をうたいながら酒をかついで棟梁を家まで送る〈だいくおくり〉の習俗があった。〈屋移り粥(やうつりがゆ)〉と呼ばれる粥をつくって,村人が歌をうたいながらそれを新築の家にふりかける習俗を伝える地方もある。…
※「だいくおくり」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」