世界大百科事典(旧版)内のダウ法の言及
【フェノール】より
…第1次大戦中,爆薬としてのピクリン酸製造の需要を満たすためベンゼンのスルホン化で得たベンゼンスルホン酸のアルカリ融解で合成されるようになった。その後,クロロベンゼンを高温・高圧下で希アルカリ水溶液で加水分解する方法(ダウ法),塩化水素と酸素との反応で得た塩素でベンゼンをクロロベンゼンとし,それを高温で接触加水分解する方法(ラシヒ法),ベンゼンとプロピレンからまずイソプロピルベンゼン(クメン)をつくり,これを空気酸化してクメンヒドロペルオキシドとし,その酸分解でアセトンとともに得る方法(クメン法)などが開発され,現在工業的に用いられている。(化学式)
[化学的性質]
一般のフェノール類と類似の挙動を示すので,例については[フェノール類]の個所を参照されたい。…
※「ダウ法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」