《ダニエル・デロンダ》(読み)だにえるでろんだ

世界大百科事典(旧版)内の《ダニエル・デロンダ》の言及

【エリオット】より

…少女時代の回想の色を帯びた田園生活の描写にかわって,より客観的で包括的な地方社会の分析がはじまり,続いて書かれた代表作《ミドルマーチ》(1871‐72)では,四つのプロットが絡みあいながら進行し,広い社会分析と個人心理の鋭い追求の総合が見られる。最後の作品《ダニエル・デロンダ》(1876)は同時代の社交界とユダヤ人の祖国建設運動を対比的に描く野心的作品であるが,できばえはやや不均衡である。作風の転換はあるものの,エリオットのテーマは一貫して広い人間愛と,それを執拗に阻む人間に内在する自己中心性との葛藤であった。…

※「《ダニエル・デロンダ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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