ダニング,G.(読み)だにんぐ

世界大百科事典(旧版)内のダニング,G.の言及

【アニメーション映画】より

…また,〈何も固有のスタイルにとらわれることはない。その作品のテーマに応じて選択すればよいのだ〉というジョン・ハラスとその夫人のジョイ・バチェラーが,ジョージ・オーウェルの風刺小説をアニメ化した《動物農場》(1954),UPA出身のカナダ人リチャード・ウィリアムズ(のちにブレーク・エドワーズ監督の劇映画《ピンク・パンサー》シリーズのタイトル・アニメを手がける)が,イギリスに定住して3年がかりで作った中編《小さな島》(1958),ザ・ビートルズを漫画的キャラクターおよび声の出演で登場させたポップ・アート的なジョージ・ダニングの《イェロー・サブマリン》(1967)などがあり,その後もディズニー漫画の動物キャラクターとは異なる,〈絵本的な〉イメージによるマーティン・ローゼンの《ウォーターシップダウンのうさぎたち》(1978)等々の劇場用長編アニメの成功作がある。
[社会主義国]
 ソ連,ポーランド,チェコスロバキア,ユーゴスラビア,ハンガリー,ルーマニア,ブルガリア,東ドイツ,中国などの社会主義国では,国営スタジオをもち,国民の思想教育,児童の情操教育を前提として製作を続けてきた。…

【カナダ】より

…39年国立映画局(NFB)は,イギリスの記録映画の創始者として知られるジョン・グリアソンを所長として招き,グリアソンの指揮の下に活発な製作活動を開始,第2次大戦中に《カナダは負けず》《戦う世界》のスチュアート・レッグ(1910‐ )をはじめ数々の記録映画作家が輩出して,世界の記録映画の中心的存在になった。と同時に,グリアソンの下で,ノーマン・マクラレン,ジョージ・ダニングといった実験アニメーション映画の鬼才を生み,45年にグリアソンが去ったあとも,国立映画局はドキュメンタリーとアニメーションの創作活動の中心になった。長編劇映画の方は,1913年から39年までに製作された本数が70本足らず,60年にはわずか3本,60年代後半からやっと年間12本程度に上がってきたという貧弱さだが,これはカナダが地理的にアメリカに隣接した国であり,また英語が母国語の主体であるために,要するにアメリカ映画で〈まにあう〉という条件のためであった。…

※「ダニング,G.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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