世界大百科事典(旧版)内のダマスクス剣の言及
【刀剣】より
…いま一つは鋼材と木炭を断気加熱,浸炭による極度に硬い鋼を用いるもので,東方伝来の工夫である。東方から輸入されるこの種の剣,いわゆるダマスクス剣は鋭利なことで有名であった。 ゲルマン人はもと戦斧を多用したが,フランク人の間では7世紀ころスクラマサクスscramasaxeと呼ばれる剣が普及した。…
【冶金】より
…英語のmetallurgyの訳語として冶金術とか冶金学とかが明治初年から用いられた。鉱石その他の原料から金属を採取し,種々の用途に適した合金とし,さらに加工を加えて所要の形とし,熱処理や表面処理によって特定の性質を付与する技術およびその基礎をなす科学のすべてを含んだ意味をもつ。金属に関する技術と科学とを総括する言葉,すなわち冶金術と冶金学とを統合した言葉としては現在は金属工学という言葉が使われる。 日本の大学における冶金学講座は1877年に東京大学理学部地質学および採鉱学科の中に開設された。…
※「ダマスクス剣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」