ダマスクス紙(読み)だますくすし

世界大百科事典(旧版)内のダマスクス紙の言及

【紙】より

…アッバース朝カリフ,ハールーン・アッラシードは8世紀末にサマルカンドから中国人紙漉工を呼びよせて紙を造らせたというが,サマルカンドの紙に匹敵するものはできなかったらしい。やがてまたシリアのダマスクスに製紙工場が設けられたが,ここは数世紀にわたりヨーロッパに紙を輸出し,ヨーロッパでは〈ダマスクス紙〉は有名であった。 イスラムの勢力はエジプトから北アフリカを経てスペイン南部に及んでおり,このルートを通って製紙術は徐々にヨーロッパに伝わった。…

※「ダマスクス紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」