世界大百科事典(旧版)内のダルムダースの言及
【インド文学】より
… ヒンディー文学の主要な潮流を,そのつくり手と主題などに着目しながらほぼ年代順に概観すると,ナルパティ・ナルハーの《ビーサルデーバ・ラーソー》(12世紀),チャンド・バルダーイーの《プリトゥビーラージ・ラーソー》(12世紀末?)などの叙事詩は,宮廷詩人が民間の物語を自由にとりいれながら王侯・貴族をたたえたものである。カビール,ダルムダース(15~16世紀)らの神秘的な短詩は,教団の指導者による教説の展開である。これはベンガルの密教文学の底流をヒンディー文学のバクティ文学に伝える懸橋ともなった。…
※「ダルムダース」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」