ダレイコス金貨(読み)だれいこすきんか

世界大百科事典(旧版)内のダレイコス金貨の言及

【貨幣】より

… その後西北インドに成立したペルシア人,ギリシア人,シャカ(サカ),パルティア等の諸勢力が発行した貨幣は,それぞれの故地や西方世界の影響下に造られたもので,同時代のインドの諸王朝も重量や意匠の多くをそれらに負った。王の像や称号を示す方式をはじめとして,ペルシアのダレイコス金貨やシグロス銀貨に倣った貨幣,アッティカ標準重量(ドラクマ)に従ったギリシア風意匠の円形銀貨などはその例であり,純度の高さで知られているクシャーナ朝の金貨はローマのアウレウス金貨の標準重量に従い,それがまた4世紀に興ったグプタ朝の金貨(ディーナーラdīnāra)に踏襲されている。グプタ朝崩壊以降,一般に貨幣発行は衰えるが,前代からの貨幣が引きつづき使用された。…

※「ダレイコス金貨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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