世界大百科事典(旧版)内のダンピング輸出の言及
【ダンピング】より
…しかしこのような古典的ケースはまれである。今日のダンピング輸出は,政府の補助金を受けた輸出促進措置であったり,量産型生産で固定費用が大きく,平均費用以下の差別価格(国内販売価格より低い)で輸出しても,国内販売と合わせれば利潤を生みうるといったケースが多い。 1980年代に貿易摩擦が激化する過程で,輸入国でダンピング防止の提訴が頻発し,それと並行して輸出側に輸出自主規制を要求するというように,ダンピング提訴は保護貿易主義化の特徴的な現象となってきた。…
※「ダンピング輸出」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」