チェンバレン,E.H.(読み)ちぇんばれん

世界大百科事典(旧版)内のチェンバレン,E.H.の言及

【競争】より

…まだ制度的,人為的な要因にもとづく競争の制限がなく,長期的には企業の参入,退出の自由も満たされているとされる。 完全競争と典型的な寡占との一つの中間的形態に,E.H.チェンバレンによって考察された独占的競争の市場というのがある。そこでは同一産業内に多くの製品分化をともなった企業が存在し,各企業はその供給する特定のタイプの生産物に愛着をもつ一群の買手にたいしてはある程度の独占力をもつが,産業内の他の企業や新規参入企業との競争を考慮しなければならない立場にある。…

【新古典派経済学】より

…そのうえですべての財の市場において価格支配力をもつ経済主体が存在しないならば,一般均衡が成立することを立証し,しかもその均衡はパレート最適であるがために規範的にも望ましいことを主張する。1930年代に行われたJ.ロビンソンやE.チェンバレンの独占的競争理論も,独占の弊害を指摘し,市場が資源配分にバイアスをもたらすことを明らかにしたものの,合理的行動と市場均衡という新古典派の基本仮説を否定するものではなかった。 ところが,J.M.ケインズの《雇用・利子および貨幣の一般理論(一般理論)》は,新古典派からの逸脱であり,ケインズ革命とよばれるにふさわしい出発点であった。…

※「チェンバレン,E.H.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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