世界大百科事典(旧版)内のチャグロの言及
【農奴】より
…ロシア中央部の農奴は,このように厳しい支配の下で農村共同体(ミール,オプシチナ)をもち,さまざまな活動を行っていた。連帯責任で賦課される義務および土地を労働力,支払能力を単位(何組かの夫妻であるチャグロtyaglo,人口調査登録農)として均等に配分し,それを定期的に割り替え,共同耕作,互助活動を行っていた。そうした自治的な共同体は,農奴の共同の生活の場であり,自分たちの利益を守る連帯の場であったが,他方,領主の農奴支配の道具ともなった。…
※「チャグロ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」