世界大百科事典(旧版)内のチュムの言及
【住居】より
…すなわち,(1)狩猟・漁労,(2)定着的漁労,(3)定着的な海獣狩猟,(4)トナカイ飼養の狩猟・漁労,(5)トナカイ牧畜,(6)農耕・牧畜,(7)遊牧・牧畜である。住居の形態や生活様式は,当然のことながら,このような自然環境や生業形態に規定されてきたが,基本的には,(a)狩猟民やトナカイ飼養の狩猟民の円錐型天幕チュム,(b)定着民の竪穴住居,(c)牧畜民のフェルトの天幕ユルタ(モンゴルのゲル),(d)乾燥・半乾燥地帯の農牧民,農耕民に特徴的な日乾煉瓦・石・土造の住居,が区別できよう。
[シベリア狩猟民の天幕チュム]
シベリアの広大な部分を占める森林ステップとタイガ地帯は古来から狩猟民の世界であり,たとえば,この地域にもっとも広く分布するエベンキ族(狭義のツングース族)は一年中獲物を求めて移動生活を送っていた。…
※「チュム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」