世界大百科事典(旧版)内のチュルカトゥリンの言及
【余計者】より
…ベリトフは恋愛の自由を唱えながら,社会の因襲という壁のまえに身を退き,まわりの者みんなを不幸にしてしまう余計者の典型である。次いでツルゲーネフの主人公たち,チュルカトゥリン(《余計者の日記》),ルージン(《ルージン》1856),ラブレツキー(《貴族の巣》1859)などが現れる。ルージンの高邁(こうまい)な理想を説く霊感あふれる雄弁は実際の行動と同じ力をもち,社会を目ざめさせたとツルゲーネフは認めている。…
※「チュルカトゥリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」