世界大百科事典(旧版)内のチン語の言及
【シナ・チベット語族】より
…従来この語族の言葉は,〈単音節語〉とか〈孤立語〉という特徴が強調されてきたが,実際にはヒマラヤ地域の諸言語や中国四川省の北西部で話されるギャロン語のように,複雑な音素体系や込み入った文法組織をもつ言語も多い。ミャンマーのチン特別地区に住むチン族の言語も動詞は面倒な形態変化や人称接辞をもち,また一部のチン語では口語体と文語体で違った構造を示している。漢語(中国語)は殷・周時代までさかのぼる記録をもつが,それ以外はチベット語が7世紀,ナム語(死語)が8世紀,西夏語(死語)が11世紀,ビルマ語が12世紀,シャム・ラオス語が13世紀までさかのぼれるのみで,ほとんどの言語は20世紀に入って文字言語となった。…
※「チン語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」