世界大百科事典(旧版)内のつりあいの言及
【平衡】より
…これがてんびんによる質量測定の手段であるが,その理由を力学上の原理に求めるならば,〈質点系の各部分に働く力によって生ずべき各質点の変位に対し,この力がなす仕事の総和が0に保たれるような配置がこの質点系の静止の位置を決める〉という仮想仕事の原理がそれに相当する(仮想変位の原理)。このように,運動しうる力学的体系が時間的に変化を受けない持続状態にあることを平衡またはつりあいといい,空間(あるいは相空間)におけるその静止位置をこの力学系の平衡点と呼ぶ。ニュートンの法則に従う力学系では,平衡は上述のように仮想仕事の原理によって定められるものであるが,この平衡の概念は物理学上もっと広範囲に用いられている。…
※「つりあい」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」