世界大百科事典(旧版)内のツワイク,G.の言及
【クォーク】より
…陽子と中性子およびそれらの間に交換されるπ中間子などは素粒子と呼ばれ,従来はこれ以上分割することのできない究極の粒子と考えられてきた。しかし,新しい素粒子が次々と発見されてその数が増えるとともに,M.ゲル・マン,G.ツワイクはこれらの粒子も複合体であり,さらに小さいクォークと呼ばれる超素粒子で構成されているとする説(クォーク説)を提唱した。クォークそのものが見つかったわけではないが(理由は後述),加速器を用いての実験などの結果は,このクォーク説を裏づけており,現在,クォークの存在は確実なものとされている。…
【素粒子】より
…これはSU(3)対称性の理論(ゲル・マンは仏教の教えにちなんで八道説と名付けた)と呼ばれる理論に基づくものであるが,ハドロンがなぜこのような一族に分類できるかを考えていく過程で,より基本的な粒子であるクォークへと導かれたのである。
【クォーク模型】
1963年にゲル・マンとG.ツワイクはそれぞれ独立に,ハドロンより一段下がった次の階層の基本粒子が存在して,それがいくつか組み合わさってハドロンがつくられているという理論を提唱した。ゲル・マンはJ.ジョイスの小説《Finnegans Wake》の一節からとってきて,この基本粒子に〈クォークquark〉という名まえをつけた。…
※「ツワイク,G.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」