世界大百科事典(旧版)内のティアーヌ,B.の言及
【留学】より
…フランス領植民地の場合はその典型というべきで,〈原住民〉エリートとは,フランス本国の大学を卒業して,フランス議会の代議士になる者を指していた。〈われらの祖先ゴール人は青い眼をしていた〉という教科書の記述に象徴される徹底した白人優越の同化教育のなかで育ったエリート留学生たちは,多くの場合,黒人で初めてセネガルの代議士になったB.ティアーヌ(1872‐1934)のように,同化教育の信奉者となっていった。しかしそこからは,植民地主義を批判する新しい知性もまた生み出された。…
※「ティアーヌ,B.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」