ティパージュ(読み)てぃぱーじゅ

世界大百科事典(旧版)内のティパージュの言及

【戦艦ポチョムキン】より

…はじめにエイゼンシテインとニーナ・アガジャーノワ・シュトコが準備した脚本《1905年》は,革命の全般を描こうとする数百ページに及ぶものであったが,その内のわずか半ページにあたる黒海艦隊の反乱をテーマにした部分を〈五幕の悲劇〉,すなわち〈人間と蛆〉〈後部甲板上のドラマ〉〈死者からの訴え〉〈オデッサ階段〉〈艦隊との遭遇〉という構成で完成した。実際にあった歴史的事件を題材に個人ではなく集団を主人公として,中心的な役のほかは〈ティパージュtypage〉(タイプを中心とした配役)によって素人をつかい,俳優の演技よりも〈モンタージュ〉のほうが雄弁であること,〈モンタージュ〉が映像による思想の伝達手段であることを立証した。とくに,エイゼンシテインが23年に発表した〈アトラクション(吸引)のモンタージュ〉理論を具象化し,カットの組合せから生まれる〈衝突〉のイメージによって激しい動的なリズムと緊迫感を盛り上げた有名なオデッサ階段の虐殺シーンは,モンタージュの手本とされている。…

※「ティパージュ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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