テイ橋(読み)ていきょう

世界大百科事典(旧版)内のテイ橋の言及

【耐風設計】より

…風が原因で橋に生ずる被害は,(1)静的風力の評価不足による転倒,滑動,(2)剛性の不足および不適当な断面形状の採用による空力弾性的不安定現象,(3)断面後流中に発生する渦による限定振動に大別できる。 (1)の被害としては,1879年に起こったスコットランドのテイ橋の事故が有名である。テイ橋は全長3km,85径間の鉄道橋であったが,最大風速33m/sに達したといわれる状況のもとで,13径間の主構とともに機関車と客車5両が川中に没し,75名全員が死亡する大惨事となった。…

【橋】より

…76年にはアメリカ,オハイオ州で,3年後にはスコットランドで,いずれも悪天候の中,鉄道トラス橋が崩壊して列車が転落し,それぞれ70~80人の人命が失われた。後者のテイ橋Tay Bridgeの教訓は,その直後設計風圧を考慮し設計し直された同じスコットランドのフォース橋(1890)に生かされた。521mの二つの径間をもつこのカンチレバー・トラス橋は,パリのエッフェル塔と並んで,19世紀のヨーロッパを代表する巨大構造物として今も威容を誇っている。…

【フォース橋】より

…この点,同時期に作られたパリのエッフェル塔と双へきをなす。本橋には1879年に起こったスコットランド,テイ川河口のテイ橋Tay Bridgeの風による落橋事故の教訓を生かしたJ.ファウラーとB.ベーカーの設計が採用された。 これに並んで架設されたフォース道路橋は,1964年に開通した中央径間長1006mのつり橋である。…

※「テイ橋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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