世界大百科事典(旧版)内のテラ・アマタの言及
【アシュール文化】より
…いくつかの洞窟をも含めて,多くの遺跡が知られているが,生活様式が明らかにされるにはいたっていない。テラ・アマタTerra Amata遺跡の住居址と原人の足跡,ラザレLazaret遺跡の洞窟内の住居址は貴重な資料である。【山中 一郎】。…
【旧石器時代】より
…火の使用の痕跡が認められるのもだいたい40万年前あたりからである。フランス南部のニース市内にあるテラ・アマタ遺跡は,当時の海岸砂丘の上に残されており,周囲を石で囲んだ楕円形の住居跡が何層にも重複して発見されたが,住居の中央には北側に風よけの石を並べた炉が設けられていた。この遺跡からはゾウやヤギュウのような獣骨多数のほかに,海からとれた魚骨が発見されており,すでに原人が海からも食料を得ていた事実が明らかになった。…
※「テラ・アマタ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」