世界大百科事典(旧版)内のテンガライ派の言及
【猿猫論争】より
…ちょうど,子猿は,母猿によって運ばれ,保護されるが,しかし自分の方から母猿にしがみつかなければならぬのと同様であるといって,〈猿理論markaṭa‐nyāya〉を主張した。他方,テンガライ派は,アールワールたちの影響をより強く受け,いっそう民衆的で,多くはタミル語を使用し,人々は神に対する信仰のみによって救われると説き,プラパッティのみをすすめた。ちょうど,子猫が運ばれるときには,母猫がくわえるのであって,子猫は何もせず,まったく受身であるように,といって〈猫理論mārjāra‐nyāya〉を唱えた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」