世界大百科事典(旧版)内のてんふらりの言及
【てんぷら(天麩羅)】より
…上方では魚のすり身を,わんのふたなどで腰高まんじゅうの形にこしらえ,これを素揚げにしたもの,すなわち今日いう薩摩揚げをてんぷらと呼び,江戸ではもっぱら衣揚げをてんぷらと称していた。てんぷらの文献上の初見は1669年(寛文9)刊,京の医師奥村久正による《食道記》に〈てんふらり〉の名で記載されているもので,〈小鳥たたきて,かまくらえび,くるみ,葛たまり〉と記されている。これは小鳥のミンチをあん掛けにしたもののようで,この記述では必ずしも揚物と限定しているようにはみえない。…
※「てんふらり」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」