世界大百科事典(旧版)内のてんぼ正宗の言及
【正宗】より
…また,1741年(寛保1)初演の人形浄瑠璃《新薄雪物語》は,仮名草子《薄雪物語》の筋に刀工正宗・来(らい)国行の挿話を加え,正宗を子を思う慈愛深い親として形象化した。また作中,正宗が親心から不出来な息子団九郎の手を切り落として意見する場面(下の巻鍛冶屋)があり,のちに団九郎は〈てんぼ正宗〉と呼ばれる。文化期(1804‐18)以降〈てんぼ正宗〉が川柳の題材となるのは,この浄瑠璃の流行によると考えられる。…
※「てんぼ正宗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」