世界大百科事典(旧版)内のテープ音楽の言及
【ミュジック・コンクレート】より
…しかし,50年代後半に入ると,シュトックハウゼンの《若者たちの歌》(1956)やL.ベリオの《ジョイス礼賛》(1958)のように,電気的に発生された音以外に具体音(上記2作では人声)をも素材とする電子音楽が数多く作曲されるようになり,依然として異なる美学を主張し,反発し合いながらも,両者の区別は実質上しだいにあいまいになっていった。したがって,今日では一般に両者とも包括的に〈テープ音楽〉などと呼ばれている。しかしながら,このような新しい音楽の領域の出現は時代の要請でもあり,五月革命の起こった68年以来,シェフェールはパリ音楽院で教授としてミュジック・コンクレートの講座を担当している。…
※「テープ音楽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」