ディクソン,W.K.L.(読み)でぃくそん

世界大百科事典(旧版)内のディクソン,W.K.L.の言及

【クローズアップ】より

…その創始者は,映画史家の間にも諸説があるが,〈映画芸術の父〉D.W.グリフィスとする説が古くからあり,アンドレ・マルローの《映画心理学概論》(1946)によると,グリフィスがリリアン・ギッシュの顔の美しさに心うたれたときこの技法が生まれたという伝説もある。しかしクローズアップそのものは,世界最初の映画撮影所といわれるエジソンの〈ブラック・マリア〉の設計者で,35ミリフィルムの発明者でもあるW.K.L.ディクソンの《フレッド・オットのくしゃみ》(1899),写真家出身のG.A.スミスの《祖母の読書用拡大鏡》(1900),スコットランドの化学者でイギリス映画の先駆者J.ウィリアムソンの《大食漢》(1901)などの中でも,すでに,すなわちグリフィス以前に使われていたことが明らかにされている。エドウィン・S.ポーターの《アメリカ消防夫の生活》や《大列車強盗》(ともに1903)の中にもクローズアップが使われている。…

※「ディクソン,W.K.L.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android